獨協医科大学埼玉医療センターの歴史にあらたな一ページが刻まれます。昭和59年6月にはじまったひとつの内科が、時を経て、臓器別科に順次分離独立・発展していきました。私ども糖尿病内分泌・血液内科の血液内科部門も今、大きな進化を遂げようとしています。
私どものビジョンは、越谷から世界に冠たる血液内科です。そのためにはまず、世界基準の診断と治療の構築です。キーワードは、基礎と臨床のブリッジング。田村教授が築いてきた基礎研究から新薬の開発や開発の方向性について、コンサルティングを推し進めていきます。また、臨床試験のプロトコール作成やグローバル試験参加を通して、創薬や育薬(コンビネーション治療、実臨床での課題、医師主導試験への発展)にも携わっていき、世界へ情報を発信します。その先には、世界のガイドラインを書き換えるような教室にしたいと考えています。
社会活動もテーマの一つです。学会活動や社会活動を通して患者さんやパラメディカル、製薬企業等、社会に貢献できる教室を目指します。同じベクトルと視点を持つ研究マインドのある医師を育成し、合同カンファレンスや勉強会を通し、パラメディカルを含むチームスタッフ全体のレベルアップをはかり、診療全体の質を向上させていきたいと考えます。
細胞療法の確立と拡充も大きなテーマです。CAR-Tをはじめとした免疫細胞療法の普及が急速に広まっています。世界最高レベルの医療が常に実践できる教室に構築していきます。
燦然と輝く血液内科部の未来に、どうぞご期待ください。